甘木山学園は、積極的に地域や関係機関のみなさまに、施設見学・研修等をお引き受けしております。
先日は、市内の中学生が『職場訪問』として児童養護施設・乳児院・児童家庭支援センター・介護老人保健施設を訪れてくれました。
中学生ですので、社会的養護の理解は難しかも知れませんが、実際に来て見て感じてもらうことは大切ではないかと思います。
施設の生活だけでなく、「保育士」という仕事の面から大変さと大切さ、身近な相談・支援機関としての役割、「オレンジリボン」のことなど
お話ししました。
ある中学生からの温かいご感想いただきました。
施設は、想像とは違いとても明るい雰囲気でした。
「保育士になりたい人」と聞かれ手をあげたら、「ここにおいで、一緒に働こう・・・」と言われました。
保育士の資格をとったら働きたいです。
宿題として、今日感じたことや学んだことを家族とお話ししてくださいと言われたので、
お父さんやお母さんに話をしたり、周りの人に伝えていきたいです。
また、福岡県スクールソーシャルワーカー協会のみなさんも、視察研修においでいただきました。
日頃から家庭や地域と、学校をつなぐ大切な役割を果たしておられる皆さんに、社会的養護の理解を深めていただくため
児童福祉施設見学、各施設の実践のお話しをさせていただきました。
感想としては、坂口さんから「スクールソーシャルワーカーは、子ども達の道先案内人」案内先をきちんと理解して伝えることは、とても大切なこと。というメッセージをいただき、視察研修の大切さを改めて感じました。
自分の中で児童養護施設に対する十分な情報と理解を持ち合わせないままに、施設入所の必要性のあるお子さんにも関わらせていただいておりました。正直に言いますと、施設に対して規則や制限、閉ざされた場所といったイメージを少なからず持っていました。また、家庭から子どもを引き離すということにも、頭の整理がついておらず、自分自身が不安なまま子ども向き合っていることへの罪悪感や無責任さを感じているところでした。
実際に訪問させていただき、生活の匂いや温もり、そこにある安心感や職員の方々と子どもたち、子どもたち同士の絆、職員の方々の絆を感じました。
これからも、子どもたちの個人情報や権利擁護の観点を配慮しつつ、情報公開や施設開放していくことによって、正しい理解が正しいサポートにつながると
思い、日々の養育支援につなげていきます。